エピローグ


 それが間違っていた運命だったのか、それとも今ある現実の方が間違っているのか、私には分からない。ただ、私がしたことで世界は壊れなかったし、何も変わらなかった。
 もしかしたら私の知らないどこかで、私がしたことの皺寄せがきているかもしれない。
 そうだとしたら、私はその罪を背負うだろう。そうだとしても、私はその運命を変えたかったのだから。
 綾人――あの12日間の交流で、あなたを知って、あなたに恋をして、あなたに親友だと言って貰えたことを、私は一生忘れない。

 

 

(了)

 

 

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